岩手の小さな村の鍛冶屋さん
少年兵としての戦争から戻り、
代用教員の仕事をあきらめて鍛冶屋の三代目として家業を継ぐ。
80歳の現役、一人での作業、焼き入れの難しい仕事もこなす。
近くには鍛冶屋がなく、遠くから仕事の依頼があり休めない。
裸電球の薄暗い作業場で今日も働く。
仕事を辞めたいが後を継ぐ人がいない。
大正15年10月8日生まれ
短歌を詠む。歌人名 岩岡 野雲
23.Nov.2006
2011年3月11日の東日本大震災で立派な御宅が流されて今は仮住まい生活
津波に追われて、命からがら逃げのびた今
鍛冶屋の作業場もなくして、寂しい様子
草刈りをしながら「短歌を詠む時間ができた」と話す。
元野田村村議会副議長
04 May 2011
仮住まいの自動車修理工場にて
岩手県のこの海岸にしかないという玉石を集めています。
石の種類は花崗岩だけど何千年、何万年という長い年月を経て
ゴツゴツとした岩が次第に角が取れて丸くなった石は素晴らしいです。
人間にもあてはまること、もまれていくうちに角が取れて丸くなっていくんです。
「機械では出来ないです」といいながら丸くなった石の表面をなでていました。
19 Sep. 2011
震災後の仮住居にて